【完】チーズ男とあたりめ女
私は聖さんを苦笑いで見つめた後、悠を見た。



「面白い人だね?;;(笑)」



「アホなだけだろ」



…あはは;;

ズバリ言ったね;;

頷けない立場の私は、ただ他に目を向けるしかない。



「海ちゃん、どれにする?」



守さんがメニューを回してくれて、悠と覗き込んだ。

カルボナーラも良いけど、海の幸のパスタや、明太子パスタも捨て難い。



「決まったか?」



悠が私の肩に手を回しながら訊いて来た。



「悠は?」



「海に合わせる」



「私が悠に合わせる」



頭をくっ付け、話す私たちに、前から鋭い視線。
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