【完】チーズ男とあたりめ女
翌日、目覚めると蘭の部屋に居た。
「起きた?」
蘭は守さんとソファーに座り、コーヒーを飲んでた。
「おはよう…。ごめん、何か私…邪魔した?」
「ううん。私は大丈夫だけど、記憶ある?」
「ご飯、行った事?」
「その後の事。海、“ここで蘭と寝る!”って、はる兄に泣いて叫んだんだよ」
「嘘…」
私は慌てて立ち上がり、蘭の部屋を出た。
蘭の部屋着に、着替えさせて貰ってたのか、私服じゃないけど、気にせず悠の部屋をノックした。
「――はい」
「海です…」
気まずくなりながらも、ドアを開けた。