【完】チーズ男とあたりめ女
・心にもない別れの言葉
3日後、私は学校も行かず、答えを出した。
別れる、と。
「待たせたか?」
「ううん。待ってないよ…」
悠を駅前のカフェに呼び出した。
悠の顔が見れずに、手元を見る。
今からでも、何があったか言えば良いのに。
私って、意気地無しだ。
「今日…呼んだのは、別れたいと思って」
「は?」
「だから、別れたい…」
周りの席は明るいのに。
私たちは暗い。
本当は笑い合って居たいのに。
笑えない。
「理由は?」
「……冷めた。歳の差はあるし、悠は無愛想。段々、疲れて来た…」
歳の差、気にしてない。
疲れたなんて嘘だよ。