【完】チーズ男とあたりめ女
「好きなヤツの為に、股も開けないのか!!」



足が止まった。

“好きなヤツの為”?



「日本語、おかしいですよ…」



「あ?」



「正々堂々と、悠のご両親に気持ちをぶつければ良いじゃないですか」



「……」



「何で、嫌われるような行為を?
私は悠に嘘まで吐いて別れたのに…これ以上、貴方に従えません――ッ!!」



そう叫んだ時。

公園の腰丈の草木が、ガサゴソと揺れた。

人の気配を感じて見てると、守さんと、プールで会った翔さんとも知り合いの男の人が2人、立って居た。
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