【完】チーズ男とあたりめ女
・立ち止まった恋心
「こちらのテーブル席でお願いします」
「「……」」
来店し、隣の席に来たのは、悠・翔さん・蘭。
そして、姫李だった。
腕まで組んでいて、私は騒ぐ気持ちに、“別れたんだから”と言い聞かせた。
「守たち、どうしたの?」
蘭が守さんの隣に座った。
「海ちゃんと昼過ぎに竜太郎と居たら会ったから、朋菜も呼んで。なっ?」
「そうそう。海ちゃんがな…」
「竜太郎さんっ!!」
私は竜太郎さんに、何があったか話させなかった。
朋菜さんが私を見て来る。
「すいません!さくら、もう一本!」
笑って、コップに残ってた分を呑む。