【完】チーズ男とあたりめ女



朋菜さんに呼ばれ、私は顔を洗ってリビングに行った。

リビングの奥にあるベッドルームの扉を閉めて、竜太郎さんが買って来てくれたチューハイを片手に、あたりめを銜えた。

ーーピンポーンッ

1人、無言で呑んでると、呼び鈴が鳴った。

朋菜さんが竜太郎さんを見ると、竜太郎さんは「はいはい」と、玄関を開けに行った。

入って来た智晴さんは、長身でワイルド系。

モテそうなのに、ここに呼び出されてるのが不思議だ。

友達にも、困ってなさそうなのに。



「これ」



「サンキュー。とりあえず座って、自己紹介したら?」



朋菜さんにビールを渡した智晴さんは、頷き、私の正面に座った。
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