【完】チーズ男とあたりめ女
「2人の幼なじみで、上矢ーカミヤー智晴です」



「佐藤海です」



頭を下げると、智晴さんの手が、あたりめに触れていた。



「コレ。食べて良いんだよな?」



「はい…」



「俺、酒にはあたりめ」



そう言って、ビールの入った袋から、あたりめを取り出して見せた。



「私もあたりめ好きなんです!」



「マジ?“金持ちのくせにあたりめかよ”って言われるけど、俺はあたりめに勝るモノはないと思うんだよな」



智晴さんは、笑うと可愛いタイプだった。

笑窪も出来て、癒される感じ。
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