【完】チーズ男とあたりめ女
「子供には優しくして下さい?」



「俺は優しくねぇよ」



…何てこった!

私は智晴さんの鼻を摘まんだ。



「ヒヒィーンッ!どうだ!(笑)」



「何だお前…(笑)」



この時の私からは、確実に悠が消えていた。

自然に笑ってた。

子供に帰ったように。

無邪気になってた。

怖いものがなくなってた。



「私たち帰るね!」



「え、朋菜さん!?」



「じゃあなー」



「おい、竜太郎!!」



けど、部屋に2人で取り残された瞬間。

タジタジモード。

気まずくなり、離れて座ってあたりめに手を伸ばした。
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