【完】チーズ男とあたりめ女
「兄貴にはまだ話してないけど、母親から聞いた。日暮さんの事」
「そう、ですか…」
「兄貴に話したら、戻れるよ?
兄貴の事、まだ好きでしょ?」
「好きですよ。でも…戻れないんです。私は今、自分が嫌いになりかけてます。
悠が大好きなのに…智と一緒に寝れて、話せて楽しいと思えた。
私は…悠なしではダメだったのに…嘘ばかりなんです」
爪が手のひらに食い込むほど、拳をキツく握った。
痛みで、自分を現実に居させようとした。
謝ったからって、簡単に済む事じゃない。
智を友達と見ようとしてるだけとも、気付いたんだ。
智なら…と、思ってしまう自分が居るんだ。
「そう、ですか…」
「兄貴に話したら、戻れるよ?
兄貴の事、まだ好きでしょ?」
「好きですよ。でも…戻れないんです。私は今、自分が嫌いになりかけてます。
悠が大好きなのに…智と一緒に寝れて、話せて楽しいと思えた。
私は…悠なしではダメだったのに…嘘ばかりなんです」
爪が手のひらに食い込むほど、拳をキツく握った。
痛みで、自分を現実に居させようとした。
謝ったからって、簡単に済む事じゃない。
智を友達と見ようとしてるだけとも、気付いたんだ。
智なら…と、思ってしまう自分が居るんだ。