【完】チーズ男とあたりめ女
それにキレたゆっちんが、“口調も声も男だ…”と言った翔さんを、後ろから掴まえた。



「誰が“男”だって?」



「ぐっ…ぐ…るし…!;;」



首に腕を回されて、もがく翔さん。



「ゆっちん!素人にダメだって!」



急いでゆっちんを翔さんから離すと、「何者?」と、守さんが訊いた。



「ゆっちんは、小・中・高校の柔道大会で、優勝した人です;;」



「敵を間違えた;;」



「うるせぇ、お前!」



「くぅーっ!;;兄貴ぃぃ!;;」



再びゆっちんに首を絞められた翔さんが、悠に手を伸ばすも、誰も助ける事はなかった。
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