【完】チーズ男とあたりめ女
【9】 大人へとなる時
・ゆっちんの初めての恋
1週間後。
ゆっちんと新しい連絡先を交換して、初めて連絡が来た。
悠がお店を休んだらしく、ご飯を一緒に食べてたら、電話が来た。
家の住所を伝えると、意外に近くに住んでたらしく、5・6分で来た。
「ごめんな、急に」
「大丈夫だよ」
ジュースを持って来てくれて、それだけで私が感謝してしまう。
悠に頭を下げたゆっちんは、私がチューハイを渡すと、鼻息荒く受け取った。
「何かあったの?」
こんなゆっちん、見た事がない。
耳が赤いのは気のせいだろうか。
「あのさ…」
緊張してるのか、表情が固く、口調が柔らかい。