【完】チーズ男とあたりめ女
そのせいで、ゆっちんは性格まで男らしくなったんだっけ。

体は男に出来ないけど、嫌な事をされないようにって。



「翔さんは優しいし、大人だから大丈夫だよ。ゆっちんが悲しむ事、何もしない」



「そうじゃなくて…」



「じゃあ何?また自分を変えるの?」



私の指摘に、ゆっちんは「そうだな」って、小さく笑った。



「この俺を、ありのままで受け止めてくれる男が良いよな」



「そうそう!ゆっちんはゆっちんなの!私と光だって、同じ女でも違うでしょ?」



「あいつは粕屋しか言わないからわかんねぇよ」



「確かに(笑)」



ゆっちんはいつもの自分を取り戻したようだ。
< 267 / 504 >

この作品をシェア

pagetop