【完】チーズ男とあたりめ女



10分後、翔さんが来たものの、ゆっちんはベロベロで、悠を説教を始めた。



「あんた、髪の毛が長い!」



しかも、どうでも良い事を。

悠はシカトして、テレビを見てる。



「気にせずどうぞ;;」



翔さんの背中を押して、私が座ってた座布団に座らせると、ゆっちんが目を見開いた。



「か、翔っ;;」



「呼び捨てかよ;;」



渡された袋を片手に、悠の隣に、クッションを持って来て座った。

袋の中は、あたりめと悠が買って来たのと同じチーズとクラッカー。

キッチンから小さい包丁を持って来て、テーブルでチーズを切ろうとすると、「結穂に切らせたら?」と、悠が言う。
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