【完】チーズ男とあたりめ女
智が立ち上がり、私に立つように促した。



「何?――って…んっ!;;」



耳に息を吹き掛けられ、私は耳を押さえた。



「耳、弱いんだな」



…よ、弱いって、何;;

悠の腕にしがみつき、智を警戒しながら見上げると、ニヤリと笑った。



「お子ちゃま(笑)」



「――何だってぇッ!?」



どこまで私を子供扱いすれば気が済むの?



「ムキになって、尚更だろ(笑)」



…ムカッ。

ムカムカムカつくーっ!!



「ゆっちんに教えて貰った巴投げするよ!!」



「喧嘩で技をバラすヤツがどこに居るんだよ」



…ここに居るわよ!!
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