【完】チーズ男とあたりめ女
チョロチョロと音を起てる水。

広い海を目指してる。

立ち止まりたいのも、立ち止まったのも、きっと私だけだ。



「んー…っ」



腕を目一杯、伸ばして倒れ込む。

太陽の陽射しをキツく睨むと、スーッと眠りそうになった。

ため息を吐き、携帯を開くと、<後ちょっとだからね!> と、蘭からメールが着ていた。

ドライブモードのままだったのだろう。

私は、<前に話した川で待ってるね>と返事を返した。

待受画面は、翔さんから前に貰った悠の振り返り様の写メ。

夕陽に目を細めた悠が、いつもよりカッコいいんだ。




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