【完】チーズ男とあたりめ女
私と悠の冷たい視線に気付いた守さんは、口にチャックを掛ける仕草をしながら、私たちから目を逸らした。

翔さんは勝手に部屋を物色し始めて、「広いな」なんて言ってる。



「澤井のお祖母様から、電話が着たの」



「で?」



「“悠がまだ子供を作らないなら、蘭が子供を産んで、私に抱かせてちょうだい”だって。何で高校生の私が産まなきゃいけないのよ――ッ!!!!」



「「「『……』」」」



蘭のイライラしてる理由に、誰もがため息を吐いた。

悠の名前が出たからって、悠に八つ当たりしなくても;;
< 348 / 504 >

この作品をシェア

pagetop