【完】チーズ男とあたりめ女
寒さに凍えた赤い手で、ネギに白菜……鍋に必要な材料を手にする。

何味にしようか迷うと、私は蘭が豆乳が好きな事を思い出した。



「豆乳か…」



でも、悠があまり得意ではない気がする。

迷い、唸る私を不審そうに見て来るお客さんに気付き、私は唸るのを止めた。

…う゛ー…;;

けど、やっぱり迷う。



「――海ちゃん?」



「……?」



そんな私に、誰かが名前を呼んで来た。

でも、知らない人で私は首を傾げた。



「覚えてない?俺、翔のダチ」



…し、知らない;;

申し訳ないけど、本当にわかりません!;;
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