【完】チーズ男とあたりめ女
・1人だけのクリスマス
早いものでクリスマスが来た。
と言っても、イブだけど。
悠と翔さんは仕事で、蘭はもちろん、守さんとデート。
私が1人だと知って、蘭たちは誘ってくれたけど、そんな虚しい事は嫌だと思って断った。
けど、1人のクリスマスの方が、虚しかった。
テレビでもクリスマスの特番ばかりで、見る気にはなれずに、私は暗い部屋のベッドに寝転がる。
すれ違いで、ここ数日、顔も見れてない悠と過ごせると思ったのに、現実は違った。
帰って来てなくて、キッチンに夜食がそのままになってる日だって。
こんなんじゃ、勉強だって進まない。