【完】チーズ男とあたりめ女
7時過ぎ、目覚まし時計の音で目が覚めた。
4時間ほどしか寝てなく、もう少し寝たいけど、お節料理を作る手伝いをした為、ダルい体を起こしてキッチンへと向かった。
「おはよーう」
肩甲骨の下まで伸びた髪の毛を束ねながら、お祖母ちゃんに声を掛けると、蒲鉾の切れ端を銜えながら私を見た。
「何してるの?(笑)」
「見られちゃったら、仕方ないわね」
お祖母ちゃんはもう片方の切れ端を私にくれる。
朝食用のおにぎりを握るお祖母ちゃんの横で、伊達巻を切ってると、どこかに行ってたのか、お祖父ちゃんが「ただいま」と帰って来た。