【完】チーズ男とあたりめ女
悠に謝ろうと、携帯を開けば“11:30”と表示されてる。
「ヤバーいっ!!;;」
私は慌てて、山道を下った。
圏外だし、本当にどうしようもない私。
雪が溶けてて安心し、麓に着いた瞬間、悠に電話を繋けながら、更に走る速度を上げる。
ーーピリリリリリ…ッ
…あれ?
私は家の前で立ち止まり、坂の上にある玄関を見上げた。
そこには、ブランド物の紙袋を持つ悠。
会いたかった悠が、コートもマフラーもなく、スーツ姿で立って居る。
「何で…?」
「…海…」
会いたかったけど。
今日、会えるなんて。
今、会えるなんて…。
「ヤバーいっ!!;;」
私は慌てて、山道を下った。
圏外だし、本当にどうしようもない私。
雪が溶けてて安心し、麓に着いた瞬間、悠に電話を繋けながら、更に走る速度を上げる。
ーーピリリリリリ…ッ
…あれ?
私は家の前で立ち止まり、坂の上にある玄関を見上げた。
そこには、ブランド物の紙袋を持つ悠。
会いたかった悠が、コートもマフラーもなく、スーツ姿で立って居る。
「何で…?」
「…海…」
会いたかったけど。
今日、会えるなんて。
今、会えるなんて…。