【完】チーズ男とあたりめ女
「どうして…?仕事は?コートはっ!?」



訊きたい事が、たくさんある。

私は悠に駆け寄り、自分の白いマフラーを悠の首に回した。

体が冷えきってて、本当、何でかわからない。



「ただいまっ!;;」



とりあえず家の中に入り、私はストーブの前に悠を連れて行き、炬燵に入らせた。



「祖母さん、お茶を!茶だよ、茶!!」



「わかってますから!」



お正月に風邪を引かれたら、病院がやってないから大変。

体を温めないと。



「……悠、飲んで」



「どこまでも情けないな…」



悠は意味のわからない事を呟き、お茶を飲む。
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