【完】チーズ男とあたりめ女
「あー、食ったー」
大量に作った鍋は、二つとも空っぽ。
寝転がり、お腹を擦る聖さんを踏まないように、鍋を片付けに行く。
片付けながら、悠が起きて来た時の為に、うどんがすぐ出来るように準備をしといて、私と蘭の分の紅茶も淹れた。
「あのさ?話があるんだけど」
蘭に紅茶を渡して座ると、ゆっちんがおもむろに口を開いた。
「俺…また柔道するんだ。社会人部門でも、賞を取りたくて。
だから、応援してくれないか?」
「「「『……するっ!』」」」
突然の発言に、驚いて返事が一歩、遅れたけど、さすがゆっちん。
…応援するよ!!