【完】チーズ男とあたりめ女
・ゆっちんの女デビュー
翌日、買い物にスーパーへ行こうとしてた私の前に、ゆっちんが現れた。
正確には、見付けた。
服屋さんのウィンドウをジーッと覗いては目を逸らして。
また見ては、ため息を吐いて、何だか思い詰めた表情をしてる。
「ゆっちん?」
「……あ;;」
話し掛けては、ダメだったのだろうか。
ゆっちんは気まずそうな感じ。
「ゆっちん、どうかしたの?」
私は視線を服屋さんに移した。
…あ。
ははーん、わかった!
女性服が欲しかったんだ。
「お、おい、海っ!!;;」
私は中にゆっちんを引っ張り、見立てる事にした。