【完】チーズ男とあたりめ女
家事が一段落して、お昼寝するのが、私の日課になってた。
けど今日は、悠が残業なく帰って来たらしく、悠のハグで目が覚めた。
「起こしたか?」
「ううん…おかえり…」
ちょっと、甘えたくなった。
もう少し、このままで居たくなった。
悠の胸に顔を埋めると、より強く抱き締められた。
「悠、大好き…」
「知ってる」
春風が、私たちに込み上げる熱を下げ、心地よい温もりを作り出す。
夕焼けが射し込む中、一瞬だけのキスをチュッチュッと繰り返してると、呼び鈴が鳴った。