【完】チーズ男とあたりめ女
悠は舌打ちをして、私から離れて1階に降りて行ってしまった。

私も続けて降りると、ソファーには晩御飯を目当てに来た蘭と守さん。

2人は外食に飽きたらしく、2・3日に一回はこうして来るんだ。



「守さん、チキン南蛮て食べれます?」



「それは食べれるよ」



私はキッチンに立ち、好き嫌いが実は多い守さんに確認をして、調理に取り掛かる。

悠はワインセラーからワインを取り出し、1人で晩酌を始めた。

蘭にチーズを切らせ、私はむね肉を揚げて行く。

…おろしポン酢で食べても美味しそう…。

私は自分で作りながら、ヨダレを垂らしそうになった。
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