【完】チーズ男とあたりめ女
「…彼女が居なければ、家族の絆を海には教えられなかった。我が佐藤家には、血の繋がりを越えた絆があったでしょう。…里海ーリミーが居たから。居てくれたから…」



「…お母さん…っ…」



いつも一緒に居てくれた。

いつも背中を押してくれた。

いつも色々な事を教えてくれた。

お母さんが、お母さんになってくれて良かった。

私を育てた人が、お母さんで良かった。

伝えられない事、たくさんあった。

ありがとう。

ごめんなさい。

でも、ありがとうをいっぱい言いたい。

お母さん。

私を育ててくれて、ありがとう。

本当に、ありがとう―――……。




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