【完】チーズ男とあたりめ女
火葬も済み、私は蘭たちと帰る事にした。
荷物を翔さんに預け、酒蔵に立ってる小虎さんに近付く。
「もう、帰るね」
「ん。頑張れよ!」
私は小虎さんに手を差し出した。
「何だー?(笑)」
小虎さんは不思議そうに、握手してくれた。
「お祖父ちゃん、お祖母ちゃん。そして、お父さんとここをお願いします」
「任せとけって。きっちり守ったる」
「小虎さんが居て、本当に良かったと思ってる…っ…」
「泣くな海!笑わないでどうすんだ!」
小虎さんは私の手を離すと、物置部屋のドアを開けた。