【完】チーズ男とあたりめ女
「あれは仕方な…」



「仕方なくねぇよ!俺は、マジで海を泣かせねぇ…」



触発状態の2人に、私はどうする事も出来なくなった。



「…はぁ。だったら幸せにしてみれば?お前が海を」



「……」



ため息を吐いた悠さんは、別れを示唆するセリフ。

こんな時こそ、人は冷静になり、周りが動揺する。



「マジで言ってんのかよ…」



現に翔さんが驚いてる。



「女子高生なんて…相手にしないですよね」



場を宥める為。

泣かない為に、私は笑った。

振られたからって、泣いてはいられない。

ドラマみたいな出来事が自分に振りかかった事を笑い飛ばすんだ。
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