もう1度出会いたい
「え?」そういって顔を上げた。

そこには、見たこともない知らないカッコイイ男の人が立っていた。

「なんで泣いてるわけ?」そう低い声。

「別にっ。泣いてなんかないし。」っていっても涙があふれてきた。

男の人は自分の上着を脱いで私に羽織らせた。

そう。この時、芹が見てたなんて、思ってもいなかった。

次の日。

やっぱり芹は迎えに来なかった。

一人で歩いて教室に入ると、芹と目があった。

けどすぐに逸らされた。

私は芹はやさしい人だからすぐ仲直りすると思ってた。

「あっれー?芹と沙羅喧嘩でもしたか?」

芹の友達が大声で言った。

「は?誰がこんなん最初から相手すっかよ。元カノと別れて、相手いなかったから遊んでただけだし。俺元カノとより戻ってるし。あんなブス興味ねぇわ。勘違いさせてたら悪かったな?」芹が言った。

私は涙をこらえた。

明莉が、「芹?なんでそんなん言うの?誤りな!」そう言った。

けどそれを遮るようにして私は走り去った。

屋上で・・。ずっと泣き続けた。

明莉はずっと横で背中をさすってくれた。

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