もう1度出会いたい
再会

公園の人

そうだ。今きずいた・・。

公園のあの人は・・。そう龍二なんだ。

きずいてすぐに走り出した。そう龍二のもとへ。

「龍二っ。・・ハァ。やっと見つけた。」息切れしながら話しかける。

いつものビン底の龍二で、「何?」態度も変わらなかった。

「前に・・。公園でうちら会ったよね?」龍二に問いかけた。

「あー。うん。確かそんなことあったような・・。」曖昧に答える龍二。

「知ってたん?」ちょっと強めに言った。

「ん?知ってたよ。このまえぶつかった時。あれ?って思ったもん、やっぱお前か」

沈黙が続いた・・・。口を開いたのは龍二だった。

「てか。俺が伊吹に正直いったときなんで切れたん?」悪気がなく龍二は聞いてきた

「あー。過去にあんなん言われたことあるから。」冷静を装って答えた。

「あの、公園の時だろ?俺知ってるから。彼氏 芹 って奴だろ?」

久しぶりに聞いたあの人の名前。聞いても心が揺らぐことはなかった。

「なんで龍二が知ってんの?」普通にちょっと冷たく言い放った。

「あー。知り合いだからかな?だからお前の事も前からしってた。公園で泣いてたお前見たときに、あ。芹の彼女だ。って。きっと芹に泣かされたんやろぉなって。だから話かけた。」

「そっか、せっちゃん今でも元気してる?」

「最近あってないからなー」

そう、これが龍二との出会い。そして1度目の再会でもあった。
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