もう1度出会いたい
「話?話って何を?」芹はすごい怖い目で私を睨んだ。

私は負けなかったんだ。

「私あの人がせっちゃんの何かとか知らないけど、あの人せっちゃんと話したそうだったじゃん」私は言い返した。

「あいつは俺の元カノだよ。お互い嫌いで別れたわけちゃう。せやけど俺はあいつに裏切られた気あるねん。つか俺があいつと話してより戻っても沙羅はどうもないん?」

正直、焦った。別れるなんて嫌だし・・。けどせっちゃんあの人の話するときの目寂しそうなんだもん。

「いいよ・・。別に。話したってより戻るわけとちゃうやん」

強がってた。本当はすっごく嫌だったのに。

でも、私が彼女なのにあの人見て、手離すって相当じゃん・・。

「そっか。俺沙羅のことマジ大事だったのによ」

そういって繋いでた手を離して人ごみに消えていった。

それって・・。別れの言葉なん?

涙があふれてきた。

走り出して、いつもの公園のブランコに座った。

次から次へと涙があふれ出てきた。

「風邪ひくぞ?」

男の声が私の脳に響いた。
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