激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
それぞれの想い
久しぶりに朝から学校に来た俺は誰もいない教室に足を踏み入れた。
自分の席に座って、この静けさが凄く居心地がよくて、机に突っ伏した。
昨日の勇吹の言葉が何度も頭の中を駆け巡る。
後悔すんな…か。
きっと、アイツが言ってんのは話したほうがいいってことだろう。
あの時…なんて後から思っても取り返しつかないんだぞっていう。
一晩中考えてたから眠れなかった。
だけど、それで気づいた。
俺は莉緒を理由にして俺の事を守りたいだけだったんじゃないかって。
莉緒に話すのを恐がってただけだった。