激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
「あれ?ほんとに知らないのか。」
「も~克っちいぃ加減にしてよね~。勇吹の眉間がこうやってピクピクしてんのがわかんないの~?」
なんて言いながら楓が手で眉間を寄せる。
ただでさえ、怒らせちゃってるんだからー。
なんて呟きながら。
「どこ行っちゃったんだろねー…」
たいして考える気もなさそうに言葉を漏らした律は、きっと楓よりは頭の回転が早いんだろう。
今は2人がちゃんと話すことが大事だってわかってんだろう。
俺に問いかけるようなその目から俺は目を逸らした。