激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
それと同時に気が抜けてしまった私は膝に力が入らなくなり、床に崩れ落ちるように座り込んだ。
怖…かっ…た。
私の目線にしゃがみ込んだ目の前の男。
それは紛れもなく、さっきまで一緒にいた金髪男だった。
私の事を真顔でじっと見ると口の紐をすっと下に下ろした。
「っ……」
「お前さぁ…ほんとバカだな。まさかと思って来てみたら、ほんとに鍵も閉めてなかったとはな。」
「ごめ…ん」
一気に流れ出した涙がボロボロと頬をつたう。
涙がつたう頬に長い指が触れる。
それと同時にビクッとなるあたしの肩を見ると
「ここがどういうとこだかわかった?ヤられたくなきゃ……鍵くらい閉めとけ。」
そう言ってスッと涙を拭うと手を離した。
ふっと笑うと立ち上がり、ドアに向かって後ろ首を軽く掻きながらダルそうに歩き出した。