激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~





それと同時に気が抜けてしまった私は膝に力が入らなくなり、床に崩れ落ちるように座り込んだ。



怖…かっ…た。



私の目線にしゃがみ込んだ目の前の男。



それは紛れもなく、さっきまで一緒にいた金髪男だった。



私の事を真顔でじっと見ると口の紐をすっと下に下ろした。



「っ……」



「お前さぁ…ほんとバカだな。まさかと思って来てみたら、ほんとに鍵も閉めてなかったとはな。」



「ごめ…ん」



一気に流れ出した涙がボロボロと頬をつたう。



涙がつたう頬に長い指が触れる。


それと同時にビクッとなるあたしの肩を見ると



「ここがどういうとこだかわかった?ヤられたくなきゃ……鍵くらい閉めとけ。」



そう言ってスッと涙を拭うと手を離した。



ふっと笑うと立ち上がり、ドアに向かって後ろ首を軽く掻きながらダルそうに歩き出した。








< 18 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop