激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
~2章~
変わった性格
「ん……んぅー…」
揺すられた肩にうなる私。
昨日は誰かさんたちのせいでぜんぜん眠れなかった。
おまけに保健の授業でうちのクラスは中学生みたいに盛り上がってるし…ほんとついてけない…
もう少し…もう少しだけ寝かせて。
「ねぇ莉緒!起きてよっ!!ねぇねぇ~~~!」
楓…の声がする。
だけど私にはそれに答えるパワーもエネルギーも残ってないのだ。
……………??
気のせいか?
心なしか教室が静か過ぎる気が…
まっいっか!
ゆっくり寝れるじゃん!!
バン!
机に何かが叩きつけられる音がしてビックリした私は凄い勢いで体をピンと伸ばし、頭を上げる。
「はいっ!!」
呼ばれてもいないのに返事をした私とその反応にクラス中が爆笑しだした。
なに??
キョロキョロして横に目をやると机に片肘をついている金髪野郎と目が合った。
呆れた顔して口だけ動かしている。
“バーーカ”
ばっばか?
理解した私が膨れて睨むとふっと笑ってなんか楽しそう。