激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
「俺たちと楽しいコトしよっか?」
首に腕を回して来た男が耳元でそう囁いた瞬間。
背筋がピンと張り、肩がビクっと上がる。
うそ…
私ここで…こんなやつらに…
初めてを…
いやだっそんなの絶対いや!!
誰か…誰か助けて。
大きな声を出そうとキツく目を瞑った。
その時
「何やってんの?」
後ろから聞こえた低くて凄く聞き取りやすい声。
天使の声だ…
今の私にはそんな風に聞こえた。
「麗…」
男達が振り返って固まる。
その男が振り返った先を見る。
そこに立っていたのは180㎝は確実にあるスラッとした美青年。
髪は金髪に近い明るい色で軽く着崩した制服が凄く似合ってる。
二重で少し切れ長の目は薄茶色で耳に光るシルバーのピアスが太陽の光で光って見えた。
その美青年としか言いようのない彼は高校生とは思えないほどの大人っぽさと色気、オーラを放っていた。
思わず口をポカーンと開ける私の前まで来た彼はふっと笑うとその高い背を曲げてあたしに目線を合わせてきた
「君さぁ…このままコイツらに犯されたい?それとも…俺と一緒に来る?」
近過ぎる彼の顔はあたしの心臓には悪過ぎる
「へ?」
「ふっ。どうする?」
「あっ…えっと嫌です。こんな人たちの餌食にはなりたくありません。」
「んじゃ、こっち。」
そう言って取られた腕は美青年によって引っ張られてなんとか助けてもらった。