激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
変態の正体
ガチャ゛と夜の8時くらいに向かいのドアが開く音がした。
多分麗の部屋…
その音を聞いて
いつの間にか麗の部屋の前に立ってる自分がいた。
ノックもせずに入ってしまった部屋には
今帰って来ました状態の麗が当然いて驚いた顔して私を見た。
「ノックくらいしろよ。」
そう言った麗はいつも通りで
いつもと違ってた。
無理に悪戯に笑ってるようだけど…
私には力ない笑顔にしか見えなかった。
「見られたら困るような物でもあるの?」
部屋に上がりながら私自身いつも通りの自分を作り上げてた。
「そんなもんねぇけどまぁ女の子連れ込んでたら別だな?」
いつも通りの変態発言もしてるけど、いつもみたいに楽しそうな笑顔じゃない。
そんなヤツとちゃんと目を合わせる自信がなくて、目を逸らすと目に入ったのはバイクのヘルメット。
「バイク…乗れるんだ?」
「まぁ一応。」
「へぇ…あたしも、乗ってみたいな…」
きっと体に当たる風が気持ちいんだろうな…
素直にそう思った私はいつの間にか口に出していた。