激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
今私にできることはそれしかなくて…
そして麗に1番必要なのは
話を聞いてもらうでもなく、ただ人の温もりを感じることだと思うから。
麗が1番必要としていて、1番足りてないもの。
そう思うといつも堂々としてて広い背中が小さく感じた。
私は1人っ子ということもあってお父さんにもお母さんにも愛されて来たと思う。
莉緒は私の大切な宝物だよって
抱きしめられたその腕からたくさんの愛を感じた。
だから今は私に注がれた愛情も全て麗に伝わってほしい。
そう思っていると気持ちが伝わったかのように麗が私の背中に腕を回した。
そして私の温もりを確かめるようにギュッと抱きしめ、肩に顔をうずめた。