激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
1人なんて慣れてたはずなのにな…
やっぱり1人で帰る寮までの道は長くて孤独だった。
部屋に入ってからも溜め息が出るだけ。
こんな時莉緒がいてくれたらな…
そしたらまた変態!!って顔真っ赤にして頬膨らませるんだろうな。
そしたら…
いつもの俺に戻れるのに。
ガチャ゛
正直言ってタイミング良すぎて驚きを隠せなかった。
ノックもせず、ずかずかと入ってきた莉緒がいた。
だけどそれ以上に嬉しかった。
ここにいてくれることが。
莉緒の様子を見ると話はだいたい聞いたんだろうなってわかった。
だって大きい目が異常に潤ってて今にも泣き出しそうだから。
なんでお前が泣くんだよ。
お前の顔見たら俺まで泣けてきそうなんだよ。