激甘学園寮生活~男子校に女子1人派遣!?~
それに溶かされるように私の膝も崩れ落ちた。
よかった。
ここが寮の裏側で。
誰にも見られなくてすむ。
「はぁ…お前って俺の練習場所に絶対出没するな?」
声がする上を見上げると、サッカー少年。
「あたしがこういう時に必ず出没してくるのも勇吹だって知ってた?」
誰もいなかった訳じゃなかったらしい。
「お前、左の頬赤くなってんぞ?」
触ってみると微かに熱い。
「いた…」
さっきまで痛みなんか全く感じなかったのに、ジワジワと痛んできた頬。