黄金愛~OGON LOVE~
部活バカ
[伸一side]

「ねぇ伸君どっか遊びに行こうよ~」
「またこんどな」
「いっつもそれじゃん…。こんどっていつよ~」
「わかんねぇ。部活が休みの日」
「そんなのないじゃん。サッカー部強いから…」
「んじゃ部活休めってのかよ!」
「そんなんじゃないけど…」
女の相手は本当めんどくさい。だから嫌いだった。

 君と会うまでは・・・

俺は山上伸一。昔からコンプレックスはこの姿、顔。
俺は別にイケメンになりたかった訳じゃない。(ブサイクも嫌だけど)
女達は俺のかっこだけで好きになって寄ってくる。今隣で歩いてるこいつもそうだ。
昔は告られても断ってた。でも、そうすると女は泣く。めどくさい
だから俺は彼女をつくった。それも気の強い奴。そうやつだと俺に告ってっくる女達を見張っといてくれるから助かる。案の定告られる数は減り大成功!
だが、作ったら作ったで相手すんのがめんどくなり付き合っては別れ付き合っては別れを繰り返していた。
 今隣にいる莉奈とは1ヶ月だ。もう、うんざりしはじめている。こいつとももうすぐでお別れだろう。
「やべ、部活の時間だ。行くぞ」
「え~。ねぇ私と離れて寂しくないの?」
「寂しいよ」
んなわけねぇだろ。寂しくもなけりゃ恋しくもねぇよ~ん。
「なら、なんで部活部活…」
「だから…部活休めねぇだろ!」
「でも…」
「行くぞ。間に合わねぇ」
「もお!!なら私と部活どっちが大事なの?」
でた、呆れた女の決めゼリフ的なやつ…
「選べねぇよぉ」
「なんで私のこと好きなんでしょ」
その自信はどこからくるんだ。俺は別に好きじゃねーのに
「…好きだよ」
「もういい。伸君のバカ」
て言うと莉奈は走って行った・・・
さっ部活いこう。莉奈とはもう終わりだろう。
やべ、部活遅れそう。


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