one dream


ピピピピッピピピピッ

「起きろ!!華奈!」

「ふぇ…?」

「学園遅刻すんぞ!!」

「うそぉ!!」

7時半…ヤバい…。

「俺行くけど朝飯作っといたから食え。遅刻すんなよ!?」

「は~い!」

「行ってきます!」

「行ってらっしゃ~い」

さてと準備しなきゃ!!

「遅刻したらお兄ちゃんに怒られる!!」

それから準備を終わらせ家を出た。

「ヤバい…ギリかも…」

「こっちにおいでよ」

「え?」

「早く…遅刻するよ?」

「あ…はい!」

私と同じ制服って事は桜咲学園の男の子だよね?

「こっちだよ」

ってけもの道だよね…

こんな都会にけもの道ってあるんだ…

「ついたよ」

「本当だ!!」

時間は…完璧セーフじゃん!!

「ありがとう!!」

「どういたしまして♪姫島華奈さん♪」

え…?

「あ!!」

あの時の!?

「なんで!?」

「だって俺らここの学園だし?」

「うそ!?」

てかもう歩き始めてる!

「早く歩かないと遅刻するよー?姫島華奈さん」

「てかフルネームやめてよ!!」

「はいはい」

「はいは一回!!」

「はーい」

「てか私あんたの名前聞いてない!!」

「俺?俺はー…」

雨宮くんかな…?

雨宮くんだったらすごくいいな…

「みんなの王子♪」

「は?」

「華奈ちゃんが俺と付き合うなら教えあげる♪」

「遠慮します」

うん。雨宮くんな訳ない…雨宮くんがこんなにチャラいはずない!!

「華奈!!」

「お兄ちゃん!」

「え…2人って兄弟?」

「「うん」」

「え!?マジ!?」


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