怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
『ところで藤丸
お前どうやって開眼をした?』
バリス本部のだだっ広い廊下を歩く平太の後ろを俺は小走りで追いかけた
『いまいち覚えてない……
ただ、ひたすらみんなを『わかった。それ以上言うな』
俺の言葉を制した平太
恐らく幼い俺のことを気遣ってのことだろう
『でも、覚えてないとなると困ったな
開眼は何らかのきっかけで目覚めるものだからな
それを覚えてないとなると……』
『ごめん、平太』
平太の大きな背中に謝ると、平太はピタリと足を止めた
そして俺の方に振り返る
『んなことで謝るなっ
俺がなんとかしてやる!!任せとけっ』
そう言って俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でた