怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
「ってなわけで、いいように見せ物にされた俺は、隊長に昇格して、イルと一緒にここにいるってワケだ」
「藤丸……」
話を聞き終わった俺は、藤丸の名前を口にすることしかできなかった
「確かに家族を失ったのはお前も俺も一緒だ
だけど、その分支えてくれる人がいることを忘れるな。
俺には平太やイル、仲間がいる
お前には両親や友達がいる
それだけは絶対に忘れるなよ。それが言いたかった」
藤丸はフッと笑うと立ち上がった
「藤丸!!」
「ん?」
俺は振り返る藤丸の手をとった
「俺、めっちゃ感動したっ!!
一緒に悪魔倒そうな!!」
「え……あ、うん」
「じゃ、今日はもう寝るからっ。明日起こしてくれ!!」
「は……?」
『よかったな、藤丸』
「なにがだよっ!!お前人の話聞いてたのかよ!!」
「じゃ、おやすみ♪」
「だから人の話聞け、アホ!!」