怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
「キルア……貴様を倒す。」
そこにいたのは小さな人型をしたレクシアだった
真っ黒なフードを深くかぶり、顔を確認することはできない
ただ、今までのレクシアと明らかに何かが違っていた
「あのレクシア……どうやら弱ってるみてぇだな」
「は?」
玲哉の言っている意味がいまいちわからなかった
普通レクシアになるのならそれなりの力が必要なはずだ
それなのにレクシアになった悪魔が弱っている?
「まぁ、いい。
無駄な体力を使わなくて済むからな。」
そういった玲哉は呪符を取り出した
「根獄(こんごく)!」
呪符を地面に叩きつけた瞬間、呪符から木の根が生え、レクシアに一直線に向かっていった
よけることも攻撃もすることなくあっという間につかまったレクシアは苦しそうにうめき声を上げた
「玲哉っ、そこまでしなくても……っ」
「何いってんの?こいつは悪魔だ。
俺達の仕事は悪魔を滅することだ。例外なんかない」
「そうだけど……」
苦しむレクシア
なぜか目の前の光景をみることができなかった
「や……だっ、死にたく……ないっ
キ……ルアっ、倒す……っ!」
…………。
「翔!!早く倒せっ!!」