怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
「まぁ、いい。
こっちは協力してくれるだけでいいんだから。
細かいことはまたゆっくり話せる。
ただ今は時間が無いんだ。」
そういうと藤丸は何かを俺に投げた。
「何これ。」
「お前の力を引き出すものだ。」
んなこと言われたってだってこれ……
「ただの仮面じゃん」
白い仮面は、右の頬に十字架が刻まれていた
「顔を隠すためだと思え。ま、それも目的なんだけど。
その仮面に俺のを少し分けておいた。
お前の力を引き出す手伝いをしてくれる。」
『藤丸!!そんなことしたら体がっ「大丈夫だ、イル。」
イルと呼ばれた狐のような妖怪は悲しそうな顔をした。
「本来なら俺やイルで十分太刀打ちできる相手だ。
だが少し問題があってな。
すこしの間、助っ人だと思ってくれていい。」
気づくと空はすでに暗く、真っ赤な月はさらに毒々しさを増していた