怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
「藤丸、イル
ちょっと2人にして。」
「わかった」
玲哉は俺だけを残らせて、2人の空間をつくった
「翔。……俺だって怖い」
「え……?」
顔を上げた俺の目の前には、玲哉の自虐的な笑みがあった
「死との瀬戸際に立つってこんな感じなんだな」
「玲哉……」
フッと笑った玲哉はじっと俺のほうを見た
「無事に帰れたら……ボーリングでも行くか」
今まで見たことのない玲哉の笑顔
ここからは玲哉1人の戦いなんだ
「……おぅっ!!
ぜってー負けねえからなっ」
絶対に……みんな無事で帰ろう
俺と玲哉はお互いの拳を合わせた
「頑張れよ、玲哉」
「あぁ。」