怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
平太と同じようにたくさんの部下を連れ降りてきたのは、背が高く細身の男だった
落ち着いた印象で、優しそうな青い瞳だった
「蒼っ、久しぶりだな!!」
「藤丸っ!!君は相変わらず小さいな」
ガクッ
久々の再会にも関わらず、容赦ないことばを浴びせられる藤丸
もしかしたら口ケンカでは蒼のほうが上なのかも知れない
「久々の再会……お前はソレをぶち壊す気か……っ」
「まさか。またこの小さな藤丸の姿を見ることができて嬉しいよ」
藤丸の頭を楽しそうになでる蒼は、おや、と俺に視線を向けた
「翔、だね。僕の名前は聞いているかい?」
「あぁ……。」
クス、と笑った蒼は右手を俺の前に出した
「じゃあ改めて。
バリス3番隊隊長、蒼だ。よろしく」
「音無翔、キルアとしてバリスにいる」