怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
今まで散々男の暑苦しい声を聞いていたはずが、今度聞こえたのは、凛とした女の人の声だった
後ろを振り返る俺は、思わず顔が引きつる
まさか、こんなとこで葉月と鉢合わせするとは……
「キルア、宣戦布告よ!!
あたしは、絶対にあんたを捕まえるんだからっ。」
ビシッ、と俺に向かって突き出される人差し指
もしかしたらこいつが一番の強敵になるかも……
そんなことを考えながら、俺は葉月に向かってニッコリと笑って見せた。
「いいよ、いつでも相手してやるぜ。」
そういった俺は、そのまま後ろに体を傾けた
「また会おうなーっ」
落ちながら俺は葉月に手を振る。
そして反転した俺は、家の屋根に降り立ち、藤丸たちのところへ向かった