怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$



あっという間に黒い竜巻に飲みこまれた藤丸




「藤丸!!」



小さな体には大きすぎる竜巻


あれから抜け出すなんて無理だっ!!


「イル!!早く藤丸を助けねーと!!」


『翔、落ち着いて。藤丸はそんなに弱くないよ。
ほら、見て。』



そう諭された俺は竜巻に視線を移す



さっきまできれいな円を描いていたはずの竜巻は、いつのまにか不規則な動きになっていた




「これが悪魔の力か。我々もなめられたものだな。」



藤丸の言葉が風に乗って聞こえてきた途端だった


黒い竜巻が消え、中からは何事も無かったかのように炎の刀を持った藤丸が宙に浮いていた






「炎裂(えんれつ)」


小さくつぶやいた藤丸は、刀をパムに向かって振る





振った刀からは火の龍が出てきて、そのままパムに向かって口を開いた










「う゛ぁ゛ぁあぁああ!!」




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